なんだかんだ成人式
自分はどういうわけか、おしゃべりが苦手である。
頭の中が真っ白で、言葉が何一つ浮かんでこない。
感情が薄いと言いましょうか。
友達の条件に、率直な面白さが求められるであろう中学校の時期には、親密な友達が少なかった。
中学校の時期に友達が少ないのはつらい。
だから成人式と同窓会の誘いが来たときには、行って一人ぼっちだったらどうしようと不安に思った
すぐに連絡のとれる当時の友達がいなかったし、連絡をとるのも面倒くさかった。
もちろん当日は行かないつもりでいた。
しかし、自分の母は世間体を気にする人で成人式に行かないことはあり得ないと言って聞かなかった。
自分は覚悟を決めて、式場に向かった。
式場に着くと、大勢の成人がいた。男はほとんどの人がイケメンに感じてしまうのはのんでだろう。女はみんなだいたい同じ顔してる。
自分の中学校の名前が書いてある旗の元へ向かう。
最初のうちは誰も知ってる人が見つけられなかったが、ちょっとたつと友達が声をかけてくれた。
これが、素直に嬉しい。
他にも、自分の相手をしてくれる人が何人かいた。お互いに話し相手がいなかっただけかも知れないけど。まあ、誰かは必ず相手をしてくれるから心配するな。
全国の成人は二十歳にもなって、自分が一人ぼっちかどうかに怯えなくてはならない。それは、意味のないことで相当虚しい。そして、二十歳になって変われたクラスメイトなどいないと感じる。変えることができるのは自分だけ。自分の身の程を痛々しいほどこの成人式で知る。
まあ、なんだかんだ成人式は出たほうがいいです。人生で1回きりだし。中学生時代を本当に思い出したくないなら行かないほうがいいけど。
嫌なことにエネルギーを注ぐくらいなら行かないほうがマシという考えもある。
けど、どうでもいいと思ってるからこそ、冠婚葬祭など些細なことでもこなしていくという考えもあるよね。
以上